こんにちは。
むつ市議会議員の高橋です。
令和5年(2023年)10月に当選して、まもなく3年になります。
来年は4年に1度の選挙の年。
ということで、立候補から実際の選挙までの手続きについて、自分のケースをもとに紹介していきたいと思います。
ただ、自分はポスターも、選挙カーも、選挙事務所も、立て看板も、後援会も、一切使ってないので、その部分はわかりません。
でも、流れはつかめると思いますので、初めて立候補を考えている方の参考になればと思っています。
選挙公約に「若者の立候補を増やしたい」と書きました。
選挙ってブラックボックスでよくわからなくて、だからこそ既得権益というか、一部の人にとって有利な構造になっていると思います。
だからそういう点を可視化できれば、立候補への参入障壁が少しは低くなるのではと思っています。
スケジュール感
選挙当日までの流れはこんな感じです。
以下すべて、令和5年の選挙を例に話を進めます。
| 日程 | 内容 |
|---|---|
| 8月9日 | 立候補予定者説明会(市役所) |
| 9月4日~9月14日 | 届出書類の事前提出(事前確認) |
| (9月6日) | メディアへの資料提出 |
| (9月7日) | 供託金支払 |
| 9月24日 | 立候補の届け出 |
| 9月24日~9月30日 | 選挙活動 |
| 10月1日 | 投開票日 |
| 10月4日 | 当選証書授与 |
| 10月2日~10月16日 | 収支報告書提出 |
説明会に出席
選挙の約2か月前に、選挙管理委員会による説明会があります。
初めての方は必ず出席すべきです。
事務的な手続きや流れがつかめますし、供託金のことや選挙葉書の説明もあります。
ただし、あくまで立候補「予定者」に向けた「説明会」です。
出席しなかったからといって、立候補できないわけではありません。
出席したからといって、立候補しなければいけないわけではありません。
高橋他陣営の関係者だけでなく、マスコミの方もいます。
「立候補するんですか?」と声をかけられたりするかもしれません。
気になる方はご注意を。
当然、「まだ決めてない」の返答で大丈夫です。
なお、当日配布される立候補の手引きはこんな感じです。
市役所のHPに説明会の資料が掲載されています。
上記の「立候補の手引き」以外の資料も掲載されています。
提出書類の様式もありますので、雰囲気がつかめます。
https://www.city.mutsu.lg.jp/government/senkyo/R5shigikaigiinnsenkyo.html
書類作成
実際に提出する書類を作成します。
本来は、すべて立候補届出日(9/24)の提出でもいいんですが、当日書類に不備があった場合、やり直ししている間に立候補の届け出時間が終わってしまった、なんてことにならないように、選挙管理委員会で提出書類の事前確認をしています。
なので、事前確認までの間に、書類を完成させましょう。
どのような選挙活動をするかによって、提出書類がかなり異なります。
例えば、選挙カー、ポスター、ビラを使う際には、それぞれ届け出が必要です。
実際に配布された一覧はこのとおりです。

当たり前ですが、いろいろとやらない程、提出書類は少なくなります。
高橋書類の手間、法律など正しい手続きを確認する手間、その効果を考えれば、選挙カーとかをやらないという選択肢はアリだと思っています。
正直、気が遠くなる量です。
ひとりでは難しいのではないかと思います。
後述しますが、選挙後の収支報告も大変になります。
選挙公報掲載申請書とありますが、当然申請書だけでなく、選挙公報の原稿も作成が必要です。
選挙公報からこのブログへのアクセスが増えたと推測していますので、重要だと思います。
令和5年の選挙公報はこちら(市HPリンク)
https://www.city.mutsu.lg.jp/government/senkyo/files/R5shigisenkyokouhou.pdf
供託金支払い
供託金は30万円です。
法務局(合同庁舎)での手続きとなります。
選挙管理委員会(市役所)ではありませんので、ご注意ください。
なお、手続きはオンラインでも、窓口でもどちらでもできます。
自分は、直接窓口でやりました。
流れはこんな感じです。
- 法務局へ申請書を提出
- 供託金を入金(ATM)
- 法務局で供託書をもらう
報道関係者とのやりとり
説明会の際に、マスコミの方から声をかけられます。
「立候補するなら、事前に書類を出してほしい」というお願いです。
新聞とかに、立候補者の経歴などが載りますよね。
あれを作るためのようです。
アピールにもなりますので、協力した方がいいと思います。
また、後日、写真撮影の依頼もありました。
書類の事前提出
書類ができたら、選挙管理委員会で事前確認をします。
修正できるものは、早めに修正してしまった方がいいかと思います。
なので、できれば期間内、早めの対応をしたいところです。
なお、自分が提出した書類は、あらためて以下のとおりです。
- 選挙候補者届出書
- 供託書(供託金納付後に法務局からもらう書類)
- 宣誓書
- 戸籍抄本
- 選挙事務所設置届(自宅)
- 出納責任者選任届(責任者=自分)
- 選挙公報掲載申請書
- 選挙公報原稿
立候補の届け出
当日は、事前確認してもらった書類を持参し、立候補の届け出に市役所に行きます。
時間は8時30分から17時までです。
届け出が受理されたらすぐ選挙活動ができますし、選挙ポスターの貼る場所も届け出順なので、みんな早く行って並んでいるようです。
自分には関係なかったので、あえて時間をずらして行きました。
たしか10時くらいだったと思いますが、最後でした。
選挙活動
ここについては省略します。
公職選挙法違反だと言われないように、禁止事項をよく確認しておきましょう。
なお、令和5年の選挙では、「選挙カーでの「連呼」がうるさい」と苦情が相次いだようで、選挙管理委員会から注意がありました。

「特に学校関係からの通報が多くなっている」とのことでした。
選挙で子どもの教育に悪影響を与えるようではダメだと思います。
高橋「選挙カーがうるさくて、ようやく寝かしつけた赤ちゃんが起きてしまった(怒)」
というSNS投稿も実際に見かけました。
市民あっての議員ですので、必死になり過ぎるのも注意です。
投票日/開票日
公職選挙法により、投票日は一切の選挙活動ができません。
選挙に関連する内容のSNS投稿も禁止です。
どこで言いがかりがつくかわかりません。
選挙には触れないのが無難です。
開票の様子は、現地で見ることも可能です。
開票速報はFMアジュールでも確認できます。
ラジオという発想がなかったので、開票時間は自宅でぼーっとしていました。
翌日の新聞で確認しようかと。
なので知人からの連絡で初めて知りました。
収支報告書
選挙が終わってから15日以内に、収支報告が必要です。
領収書はすべて保管しておく必要があります。
これも結構大変だと思います。
ちなみに、前回の選挙費用の概要です↓
高橋を除いた、25人の平均です。
| 平均額 | 最高額 | |
|---|---|---|
| 総額 | 923,210円 | 1,961,174円 |
| (人件費) | 210,748円 | 443,900円 |
| (家屋費) | 76,293円 | 572,572円 |
| (印刷費) | 340,513円 | 429,340円 |
| (広告費) | 226,639円 | 546,310円 |
| (食料費) | 37,790円 | 103,825円 |
この内容は、収支報告が取りまとめられた後、市役所の玄関脇に公示された内容を転記しています。
人によっては、2回に分けて報告されているため、合算集計の際に転記ミスがあるかもしれません。
そのため、正確ではないかもしれませんが、おおよそのイメージはつかめるかと思います。
100万円分の収支報告を、100万円分の領収書を見ながら作る。
考えただけで大変です。
こうしてみると、従来、立候補に約100万円が必要だったことがわかります。
若者が立候補しにくい環境であることがよくわかります。
落選するリスク、無職になるかもしれないリスクを背負って、さらに100万円はハードルが高すぎます。
高橋ちなみに、当選した議員で、自分の次に低い金額は約48万円です
開票日以降のこと
正直言って、ここら辺から記憶が曖昧です。
突然議員となったことへのプレッシャーもあったかもしれません。
決められた手続きとしては、収支報告書は、期日までに選挙管理委員会に提出しなければなりません。
また、当選証書の受け取りがあります。(当選確定後に日程のお知らせがあります)
それ以外の、当選した後の必要な手続きは、すべて議会事務局からお知らせがあります。
手続き以外の、議員としての活動ことは、慣れしかないと思う部分もあります。
(明文化もされていないこともあったりします)
わからないことは、他の議員でもいいですし、議会事務局の職員も教えてくれますので、何とかなります。
当面は、「どの会派に入るか」ということは考えておいてもいいかもしれません。
たしか臨時会よりも、会派の結成が先だったはず。
自分は初めから無会派のつもりでした。
誰かとつるんだら、たぶん自分の存在意義がないだろうなと思って。
ただ、市議会はいろんなことが会派単位で決まるので、無会派の場合、意思決定などに関われない面もあります。
議会に関わる大事なことは、会派代表者会議で話し合われます。無会派はオブザーバーとして参加でき、意見も述べることができますが、あくまでオブザーバーでしかなく、会議の意思決定には関われません。
常任委員会や一部事務組合のポストも、会派ごとに割り振りされ、無会派は残った席になります。
市議会として要望等の出張に行く時も、会派ごとの人数の割り振りになります。
いろんな場面において、無会派には基本的に割り振りはなく、余ったらという感じです。
最後に
説明会から選挙当日まで、約2か月。
あっという間に終わってしまいます。
だから、もし少しでも立候補を考えている人は、どういう選挙のスタイルにするか、イメージだけでも早めにしておいた方がいいと思います。
事前の準備で大変なのが、「書類」と「お金の準備」だと思います。
一部公費での補助もありますが、やればやるほどお金がかかりますし、提出する書類も煩雑になります。
ただ、やらないとなると、セオリーから外れた戦い方になりますので、当然怖さもあります。
その辺を考えて、判断してもらえればいいかなと思います。
選挙に出るデメリットは、
お金と、
落選した後の仕事と、
落選によるイメージ、だと思っています。
でも、
お金をかけない選挙はできます。
供託金は、一定数得票すれば返ってきます。
今勤務中の会社に理解があれば、当落に関係なく、引き続き働かせてくれるかもしれません。
選挙に落ちた時の悪いイメージについては、気にするかしないかは自分次第です。
(志を持って選挙に出たことは、落選したとしても恥ずべきことではありません)
となると、実のところ、選挙に出ることのデメリットは、さほど大きくはありません。
自分は無職の専業シュフでしたので、落ちても実質ノーダメージでした。
むつ市の将来に不安を持っている方、
市議会のあり方に疑問を持っている方、
具体的に変えたいテーマがある方は、
ぜひ立候補のご検討を。
むつ市を変えましょう!
参考記事/お金をかけない選挙のやり方




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