雪国むつ市でかなへびを育ててみよう!

雪国むつ市でかなへびを育ててみよう

「かなへびを飼いたい!」と子どもにせがまれ、飼い始めてから1年が経ちました。

爬虫類は気持ち悪いという方もいると思いますが、かなへびは個体によって個性があり、見てて飽きません。

そして、よく見ていると・・・やっぱりかわいい。

このページでは、青森県むつ市でのかなへびの飼育体験を紹介します。

映画「ジュラシックパーク」でラプトルを見ていると、まるでかなへびを見ているみたいです。恐竜好きのご家庭は、意外とハマっちゃうかもしれませんよ。

目次

つかまえる

場所

むつ市でかなへびを見つけた場所です。

  • 水源地公園
  • 早掛沼公園
  • 釜臥山スキー場
  • 松森町の奥の登山道
  • 運動公園テニスコート
  • 文京町の草むら
  • 川内の陶芸センター
  • 川内川渓谷遊歩道

「地面を走る黒いクモ」がいる草むらで、「日当たりのいい場所」が遭遇率が高いです。

季節

夏から秋にかけてがベストシーズン。

日差しが暑いくらいがいいです。(かなへびは、活動するために日光浴をして体を温める習性があります)

むつ市内では、早い時は4月下旬に、遅い時は11月中旬まで見かけました。

やはり気温が低いと遭遇率は低いです。

時間帯は、午前中の方が遭遇率が高い気がします。

つかまえ方

できることなら素手で。

かなへびは体が柔らかいので、虫取り網だと、一度網に入っても網と地面のほんのわずかなスキマから逃げていきます。

すばやいので、周囲の目を気にせず必死こいてつかまえましょう。恥ずかしがっているとすぐ見失ってしまいます。

飼育道具

まずは、できるだけお金をかけない方法をご紹介します。

レイアウトはハマると楽しいので、こだわりたい人はいろいろアレンジしてみてください。

飼育ケースホームセンターで売っているプラスチックの虫かごでOK。
(できれば広いものの方がいいです)
床材庭の土でいいです。
ぼくは、地元産のヒバのおがくずやチップを使っています。
(ふんの掃除がしやすい。あとヒバには抗菌作用も)
水飲み場・エサ皿ペットボトルのフタ、使わないお皿、など
シェルター・遊び場外で拾った木の枝、まつぼっくり、など
霧吹き水をあげるのに使います。(100均で十分です)
ピンセットエサと掃除に使います。(100均で十分です)
カルシウムパウダー栄養不足を補うためです。
アマゾンで買えます。
(リアル店舗だと青森市浜田のサンデーで買いました)
・バスキングライト
・UVライト
・ヒーター
爬虫類飼育には必須とされていますが、高いので買いませんでした。
その代わり、晴れの日はできるだけ日光浴をさせるようにしました。
ガラス越しの日光浴の日もありました。
(ガラス越しだと必要な紫外線を浴びれないという情報もあります)
かなへび飼育ケース
飼育ケースの様子

エサ 

エサは虫

野生環境において、かなへびは虫しか食べません。

なので、基本的には虫をあげることになります。(残念ですが、虫が苦手な方はかなへびの飼育は難しいかもしれません)

むつ市内で虫がいない場所はないと思いますが、草むらにいる虫はたいてい食べます。

個体によって性格がバラバラで、好き嫌いも全然違うので、いろいろと試してみてください。

つかまえた場所にどんな虫がいたか見ておくといいです。オススメはクモです。

除草剤を使っている場所の虫はやめた方がいいです。除草剤の成分をかなへびが食べることになります。

エサを食べない時

エサが固いかも

固いエサは食いつきが悪いです。

例えばダンゴムシ。食べようとして噛みつくのですが、途中で食べるのをあきらめることが多いです。

乾燥タイプの人工エサも、食べづらそうにしていると、途中であきらめることが多いです。

エサが大きいかも

かなへびは、エサを食べる時、少しずつ丸飲みにしていきます。

なので、エサが大きすぎるとスルーしたり、ビビッて逃げたりすることがあります。

ただ、あくまで個体によるので、大物も食べる個体もいます。

以前、図書館で子どもたちと調べた時、「口より大きい虫は食べない」と書いてあった本があり、真に受けた時期もありましたが、そんなことはありません。

口より大きい蝶チョウや蛾、赤とんぼなども食べました。

死んだ虫はイヤかも

かなへびは死んだ虫でも食べます。ただ、生きた虫の方が断然食いつきがいいです。

死んだ虫であれば、ピンセットで振ったり、目の前に落としたりして反応を見てみましょう。

関心を示さないようであれば、あきらめた方がいいと思います。

エサを買う

むつ市では、冬にエサとなる虫をとることができません。

そのため、冬もかなへびを飼うためには、必ずエサを購入する必要があります。

まさか、お金を払ってコオロギを買うことになるとは・・・

ヨーロッパイエコオロギ(イエコ) 

爬虫類のエサとしては一般的なコオロギです。うちでは、メインのエサとして与えています。

購入は通販です。

ぼくは、群馬県の「月夜野ファーム」さんから購入しています。

配達中に死んでしまうリスクもあるため、生きたコオロギを青森県まで発送してくれるお店は多くありません。

冷凍コオロギもありますので、生きたコオロギが苦手な方はそちらも。ぼくは冷凍庫に虫を入れるのに抵抗があるので使っていません。

ミールワーム 

むつ市内では、サンデーでのみ購入できます。(2022年7月時点の情報)

うちでは、サブのエサとして使っています。

ミールワームを使う場合は、気持ち悪くても生きたものを買いましょう。缶詰になった保存がきくタイプも売っていますが、全然食べません。何より臭いです。

人工エサ 

爬虫類用の人工エサも出ていますので、虫が苦手な方や、エサが取れない時には役立つと思います。

ぼくは「バグプレミアム」を購入しました。

残念なことに、ほとんど食べてくれませんでしたが。

(コオロギやカエルのエサとして使っています)

他の種類がサンワドーで販売されています。(2022年7月時点の情報)

人工エサ中心で飼育されている方も多いようです。要するにかなへびの好みになりますので、食べるか食べないかは試してみなければわかりません。

お世話のルーティン

1日1回のお世話でOKです。

  • 水をあげる
  • エサをあげる
  • 糞を取り除く
  • 日光浴

飼育ケース自体の掃除は、3~4か月に1回くらいでいいです。

なついてつくれているので、逃げずに写真を撮らせてくれます

冬のすごし方

雪国の長い冬のすごし方。やっぱりここが一番難しいです。

本来、かなへびは冬眠をします。

ただ、人工的に冬眠させるのは難しいようで、失敗して目覚めないということもあるようです。

なので、うちでは冬眠をさせず冬を越しました。

かなへびがいると、冬でも楽しくすごせますよ。

冬のエサ

ヨーロッパイエコオロギとミールワームを使いました。

暖かい地方と違って、雪国では野外で虫を調達できる期間が短いので、その分長くエサを買う必要があります。

コオロギがなくなってから注文したら、大雪で物流がストップしてしまい、数日間エサなしになってしまったことがありました。

室温

リビングの暖房はエアコンですが、人間にあわせて温度設定しており、特にかなへびにはあわせていません。

寝る時はエアコンを16℃にしていますが、かなへびが寒くて死んでしまうことはありませんでした。

バスキングライトやヒーターは使いませんでした。

日光浴

毎日窓ぎわに出して、ガラス越しに日光浴させていました。(雪で日光がない時もありましたが)

UVライトは使わずに、冬を越すことができました。

でも、やっぱり紫外線ライトがあった方が、より健康に育つのかもしれません・・・

逃がすなら早めに

冬の飼育が難しいと思ったら、元いた場所に逃がしてあげてほしいです。

ぼくが見た限りでは、むつ市内では11月中旬まで野生個体がいました。

冬眠するためには、寒くなる前に栄養を蓄えておく必要があります。

なので、逃がすならば、それよりも早い段階で逃がしてあげてほしいです。

飼うと決めたら、エサ代と手間を覚悟して飼いましょう!

まとめ

爬虫類を飼育するのは初めてで、わからないことばかりでした。

1年経ちましたので、これからは安定して育てていけるかなと思っています。

これからむつ市でかなへびを飼おうという方の参考になればうれしいです。

より詳しい飼育方法については、他の方のブログやyoutubeが参考になります。

子どもと一緒に調べたい方には、こちらの絵本がオススメです。

今は赤ちゃんかなへびのお世話に奮闘中!
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