むつ市議会議員の高橋です。
今日は、高校生の通学支援について書いていきたいと思います。
下北管内の高校は統廃合が進んでいます。
川内高校がなくなり、大畑高校がなくなり、令和9年には大湊高校とむつ工業が統廃合されます。
むつ市内に高校が2校、下北郡全体で3校になります。
地区に高校があれば自転車でも通学できたものが、車での送迎か、バス通学が前提となっています。
議場での議論を聞くと、大畑からのバス代は、12か月定期でも年間15万~16万円程度だそうです。
むつ市議会会議録(令和6年3月7日予算委員会)
https://www.city.mutsu.lg.jp/gikai/kiroku/files/259-yosan2.pdf
PDFの15ページ目を参照
高校の統廃合を進めているのは県教委です。
近くの高校がなくなって、高いバス代がかかる。
でもそれは自分たち(県教委)には関係ない。
それは無責任だと、自分は思います。
高校生の通学への経済的支援の必要性については、自分が議員になる前から、議会で議論されてきました。
従来は「県立高校の通学支援は県教委が解決すべき問題」という理由で、支援は見送られてきました。
ですが、むつ市は令和6年度(2024年度)から、市単独で半額補助に踏み切りました。
これは市長の英断だと思います。
ただし、問題は残っています。
それは、原点である「県立高校の通学支援は県教委が行うべき」ということです。
市の半額補助制度にかかる令和8年度当初予算は、約2600万円です。
県教委が本来為すべきことを為せば、むつ市はこの2600万円を支出しなくて済みます。
つまり、別の事業に2600万円を振り分けることができる、ということです。
言い方を換えれば、県教委の不作為がなければ、2600万円を市民のために使えたはず、ということです。
青森市、八戸市、弘前市といった都市部であれば、自宅から通学できる学校を選べるでしょう。
選択肢が多いので、遠い学校に通うという選択も、自己責任で済むのかもしれません。
むつ市はそうではありません。
この広いむつ市に、高校が2校だけになります。
「自転車で通える高校」という選択肢がないんです。初めから。
高校を廃止したのは県教委です。
ならば、その選択肢を奪った代替として、通学の支援をするのは当然ではないかと思います。
この件については、市が県教委に継続的に働きかけてくれるそうなので、経過を注視していきたいと思います。
目の前の高校生の通学の問題は棚上げし、一方で高校の統廃合や学級規模の縮小など、自分たちの考えだけは強引に押し付けてくる。
その県教委のやり方には、違和感を通り越して、憤りを覚えます。
県教委の会議資料を見ると、下北だけでなく、青森県内のすべての地区で、通学に対する経済的支援を求める声が上がっています。
学校の在り方地区検討委員会(第2回)資料(令和8年1月開催)
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kyoiku/e-kaikaku/files/dai2kai_sannkousiryou1.pdf
むつ市だけのワガママではありません。
青森県は広いです。
高校がない市町村も少なくありません。
県教委には、早急に対応してほしいと思います。
県教委にはこのことを、パブリックコメントなどを通じて、一保護者の立場で要望しています。
県教委からの回答は「通学支援については「高等学校奨学金通学費等返還免除制度」を設けているから、それ以外は考えていない」というようなものでした。
しかし、この「返還免除制度」、住民税非課税でなければ使えない制度です。
(正確には「奨学生の属する世帯の生計維持者が市町村民税所得割非課税」)
子どもの教育のためにがんばって働いて、数千円でも住民税がかかれば使えない制度です。
そんなことを求めているわけじゃない。
青森県HP/高等学校奨学金通学費等返還免除制度のご案内
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kyoiku/e-kyoin/tsuugaku.html
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