高校のあり方を考える|令和10年度/2028年度~

高校のあり方

むつ市議会議員の高橋です。

今回のテーマは、県立高校の今後のあり方について、

具体的には、青森県教育委員会が作る計画についてです。

目次

前置き/読み飛ばしてOKです

県教委では、令和10年度以降の高校のあり方について検討を進めています。

なぜ令和10年度かというと、現在の「青森県立高等学校教育改革推進計画」が令和9年度で終了し、

令和10年度から新たに「青森県立高等学校魅力づくり推進計画」がスタートするからです。

この新しい「青森県立高等学校魅力づくり推進計画」は期間が10年です。

それをさらに前期と後期に5年ごとに分けて、実施計画を作り、進めるというスキームになっています。

で、ちょうど今が、その前期実施計画(令和10年度~令和14年度)を策定する時期になっています。

県が作る計画って、難しそうでよくわからないイメージがありますよね。

でも、すごく大事なんです。

大湊高校とむつ工業高校の統合の決定も、現在実施中の計画に基づいて行われたものです。

なので、県にお任せばかりしていると、「知らない間に地元の高校の形が変わってしまった」みたいなことが起きます。

なので、このテーマは関心を持って見ています。

学校の在り方地区検討委員会

現在行われているのは、「学校の在り方地区検討委員会」です。

県立高等学校魅力づくり推進計画の「前期実施計画」を策定するにあたり、各地区の意見集約を行っています。

検討委員会の会議は県内6地区に分けて開催されています。

それぞれの会議は一般の方も傍聴可能です。

自分も毎回傍聴しています。

議員ではなく、保護者として行っているので私服です。

傍聴なので、意見を求められることもないので、気軽に参加できますよ。

メインテーマは下北全体の高校の学級数

では、具体的に何を話し合っているかというと、メインはこれです。

令和10年度における高校の1学年の学級数

現在は、田名部高校5学級、統合校(大湊+むつ工)5学級、大間高校2学級の計12学級です。

生徒数の減少に伴い、これをどうやって11学級に減らすかという議論をしています。

令和8年度現在令和10年度
田名部高5
統合校(大湊+むつ工)5
大間高2
1211

第3回学校の在り方地区検討委員会/2026.4.22

検討委員会の当日の要点記録を、以下に掲載します。

一字一句文字起こししておらず、要点だけをまとめたものなので、要旨をつかむ意味でご覧ください。

県教委への意見書/2026.4.29

検討委員会での議論と並行して、県民にも意見募集がありましたので、以下のとおり意見を提出しました。

このままいくと、下北地区全体で11学級ではなく、10学級になりそうな気配です。

主にそれに対する意見です。

大間高校の学級数へのスタンスについて、誤解のないように言っておくと、学級数は減らさず、1学年2学級を維持すべきとの考えです。

地域の実情を考慮せず、生徒の数だけで判断し、一律に学級数を減らすというやり方には反対です。

ただし、1学級減が本当はもう決定事項なのであれば、それに則した形で検討を進めなければおかしいだろうという考えです。

2学級を維持する可能性が残されているのであれば、とことん議論すべきだと思います。

県教委HP

高等学校教育改革推進室のページです。

委員会の資料の他、次回の会議のお知らせなども掲載されます。

https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kyoiku/e-kaikaku

最後に

今後、前期実施計画を取りまとめるにあたり、パブリックコメントや地域への説明会も予定されています。

関心のある方は、ぜひそちらもご検討ください。

時期は今年の夏~秋になりそうです

子どもの数が減っていますので、それに伴い学級数が減ったり、学校の統廃合が進む流れは残念ながら避けられません。

でも、その中で質の高い教育をどう維持するか、それは自分たちで考えることができます。

むつ下北は、県内の他地域と比較にならない程、条件が不利です。

例えば三沢市からは、三沢市内だけでなく、十和田市、八戸市へ、自宅から通学できます。

五所川原からは弘前市まで通学できます。

その中から自分にあった高校を選択できます。

では、むつ市内は?

自宅から通える高校は、来年度から実質2択になります。

この差を教育の質で乗り越えなければいけません。

そのカギが、「少人数学級」と「遠隔授業」だと思っています。

詳しいことは、また別の機会に書きたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2026.5.19追記/学校の在り方地区検討委員会(第4回)

第4回目の会議があったので、会議録を掲載します。

前期実施計画策定に向けて、地区の意見を報告書に取りまとめるための会議です。

会議録は前回同様、要旨をまとめたものです。

発言は一字一句このままではありません。

ポイント①/地域の意向が反映された

学級数について、資料として事前に2案用意されていました。

どちらも学級数を減らすという案です。

(減らしたいという県教委の思惑の表れです)

この2案以外の案として、委員から意見が上がり、第3案として、

「学級数を減らさず、教員数も減らさない、少人数学級」が報告書に追加されることになりました。

行政が事務局である会議で、事前に用意されたもの以外の案が採用されるということは、非常に珍しいことだと思います。

率直に、委員のみなさんの議論の成果だと思います。

下北地区が求めた少人数学級

会議では、一貫して下北地区には少人数学級が必要だという意見が上がってきました。

下北は、県内のどの地区よりも生徒数が少ないです。

学校規模が大きいことで、履修できる科目が増えたり、選択肢が広がる可能性がありますが、それができないのが現状です。

なので代わりに、生徒数が少ないことを活かして、少人数学級にすることで、授業を受ける人数が少なくなるので、その分生徒の習熟度や興味関心にあった、きめ細かい教育ができるという発想です。

委員の方々の次のような発言が印象的でした。

「国は地方創生と言うが、それを教育の面で考えた時、(交付税の算定を)生徒数を基準にするならば、地方が衰退していくのは明らか」

「教員の加配を含めての少人数学級、国の制度が変わらないのはわかった上で、青森県として独自の対応を要望したい。県として「こどもまんなか」を進めるのであれば、県独自の特例措置として少人数学級を」

ポイント②/大間高校の学級はいまだ不明

大間高校の学級について、この期に及んでもなお、県教委は明言を避けました。

大間町にとっては、町の形というか、将来像に関わる重要事項です。

非常に不誠実だと感じました。

自分たちが決めた「地域校」というルール、入学者数で機械的に学級数を削減するルールに自信があるなら、ハッキリ説明すればいいだけの話です。

高橋

何を警戒しているのかわかりません

ポイント③/勝手に委員の意見がつくられた

今回の会議で一番印象的だったのは、「委員の意見に基づく」という表現に反対意見が上がったことです。(画像の左上)

自分もこの会議を1回目から傍聴していますが、議論の中でブレインストーミング的に、

田名部高を1学級減らす方法もあるかもとか、

田名部と統合校を統合してむつ市内1校にする方法もあるとか、

そういうアイディアが出ました。

ただし、あくまでアイディアであって、委員会という会議体の意見として、集約したものではありませんでした。

ところが、報告書をまとめる最後の会議において、これが「委員の意見」として取りまとめられそうになりました。

誰も「田名部高を減らせ」とか「減らそう」とは言っていないのに。

言ってもいないことを、言ったかのようにしないでほしい。

発言の意図を歪曲しないでほしい。

委員の発言を適切に扱ってほしい。

そのような意見があり、「委員の意見に基づく」という表記を削除することになりました。

委員の発言を都合よく使って、県教委の意向に沿う案を「委員の意見」としてまとめる。

そういうやり方が今回明るみになりました。

これまでの県教委のやり方に一石を投じた非常に意義深い会議でもあり、

同時に悪意を感じた会議でもありました。

高橋

「委員の意見」にすることで、県教委事務局としては批判をかわすことができます。
学級数を減らすと決めたのは委員たちであって、自分たちではないと。
そういう口実が欲しかったのではないかなと、聞いてて思いました。

高校のあり方

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