こんにちは!
むつ市議会議員選挙に立候補中の高橋征志(たかはしまさし)です。
今回は大きめのテーマについてのスタンスをまとめました。
国政のテーマは市議会議員が決定権を持つわけではありませんが、
どういう信条の人物か気になる方もいると思いますので、少し書かせていただきます。
「ある部分には共感できるけど、ある部分には共感できない」という点もあると思います。
ぼくたちは個性のある別々の人間です。
思想が完全に一致することはありません。
どうしても共感できない部分もあると思います。
そういう時は、ぜひ他の候補者のことも調べてみていただければと思います。
あと、後述しますが、むつ市にはもっと自由な言論があってもいいと思っています。
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言いたいことが言えないことがまずいと思うんです。
思想は決して固定化するものではないと思っています。
ある時ある主張を強く信じていたとしても、知識と経験が身に着くにつれ、別の立場に変わることがあって当然だと思っています。
考え方が変わることが、よく「転向した」などと悪いことみなされ批判されることもありますが、自分はそうは思いません。
むしろ、いつまでたっても同じ思想であることの方が不自然なこともある、とも思います。
右とか左とかレッテルを貼り合って、相手の主張を深く聞きもせず、決めつけで議論をしあうのは決してよくないと思っています。
なので、ぼくの主張はあとで変わるかもしれません。
話を聞いて良いところは取り入れる。悪いところは改める。
それがぼくの言論のスタイルです。
自衛隊
自衛隊の活動については、必要だと思っています。
当然、平和が第一です。
でも隣国がそうでない以上は、それに備えておかないといけない。
経済が苦しい中での防衛費増額には反対の意見もありますが、
自衛隊の街に住む自分としては、必要な装備や兵器であれば整備してほしいと思っています。
旧式な兵器や物資の不足なんかが原因で、犠牲が出ないように。むつ市の隊員に。
ただし、若者の個人情報を本人の同意なく自衛隊へ提供している件についてだけは反対です。
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それとこれとは話が違います。
報道以上の詳細は知りませんが、危険は少ないのではないかという見解です。
敵国は、他にもターゲットがある中であえて大湊の巡航ミサイル倉庫を狙うのか?
日本の防空システムは迎撃できないほど脆弱なのか?
もっと勉強しないといけませんが、その辺が自分には疑問です。
ただし、保管中にミスで暴発したら大変だとは思います。
そこはしっかり管理してもらえると信じています。
憲法改正
ぼくはもともと憲法改正派でした。
ただ、最近考えを変えました。
最も影響を受けたのは、鈴木邦男さんの『<愛国心>に気をつけろ!』(岩波ブックレット)です。
少し引用します。
憲法について考える際、とかく人は自分が国家になったような錯覚に陥りやすい。(中略)
改憲について一般の人たちが論じる際にも、自分を国家と同化してしまう傾向がある。本来なら、民間人として考えるのだから、個人の自由や権利などについて真っ先に考えてもいいはずだ。なのに、上から見下ろす国家の目線になってしまうのだ。(中略)
これはおかしなことだ。憲法とは、本来、その時々の為政者が暴走しないように、彼らを縛るためにつくられた装置だ。それが立憲主義という考え方だ。(中略)
アメリカから「押しつけられた憲法」は、国民の権利や自由について、きちんと認め、記述している。ところが、自民党の改憲草案はそれをどんどん制限しようとしている。(中略)
アメリカに押しつけられた憲法を廃して、自主憲法を制定すると自民党の政治家たちは言う。しかし、それによって、国民の権利や自由が制限される。国民の権利も自由も守ってくれない。そんな改憲などやらないほうがいい。そんな自主憲法はいらない。「自由のない自主憲法よりは、自由のある押しつけ憲法を」と発言した。憲法があって、国民があるのではない。国民があってこそ、憲法があるのだ。国民のために憲法を変えるならいい。しかし、国民を縛るために憲法を変えるのは本末転倒だ。
鈴木邦男『<愛国心>に気をつけろ!』(岩波ブックレット)P40-43
憲法改正についてのテクニカルな議論までは理解していません。
ただ、ぼくはこれを読んでとても共感したので、現時点では改憲反対です。
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国民があってこそ憲法がある。
市民があってこそ議会がある。
原子力関連施設
あった方がいいか、無い方がいいか。
どっちかと聞かれたら、無い方がいいです。
だって危険だから。
中間貯蔵は保管するだけなので、他の原発立地自治体に比べリスクは少ないと思います。
でも、放射性物質であることには変わりありません。
だから、「あった方がいいか、無い方がいいか」と聞かれたら、無い方がいいと答えます。
ただし、もう中間貯蔵施設は搬入直前まで進んでいますし、過去に市民が決めたことですので、今から反対をするつもりはありません。
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もし仮に、新たな原子力施設の建設とかになったら反対します。
だってむつに住めなくなったら嫌だから。
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それ言って、選挙大丈夫?
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票のために思想を曲げる方がダサい。
マイナンバーカード
詳しい制度設計にはついていけていませんが、理念としては賛成です。
ただ、進め方には反対です。
方向性は間違ってはいないのだから、強引にやらなくてもよかったのではないか。
強行したせいで自治体に負担がかかっています。
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ミスの責任は市役所が負わされるのかな?かわいそう。
あせらず、しっかりと説明しながら進めていくべきだと思っています。
今の強行的なやり方には賛同できません。
高校再編
大湊高校とむつ工業高校の再編については反対でした。
パブリックコメントも個人で提出しました。
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あの時の無力感。
人の意見を聞いといて原案どおり。
みんな県政に無関心になるさ。
地域から多様性が失われてしまう。
そういう思いで反対しました。
たしかにむつ工に新しい高校ができれば便利でいいと思います。
うちはめっちゃ近いです。
ただ、この広いむつ市にたった2校というのには疑問がありました。
少人数制のクラスにすることで、質の高い教育が受けられるチャンスと捉えることもできたと思います。
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新設校にPTAができるとなったら、もちろん強制加入はさせません。
大湊線の存続
大湊線の路線の維持については、JRの経営状況により、他の路線同様廃線の議論が出てくるかもしれません。
子どもたちが、親の車での送迎がなくても他地域に行ける選択肢を残す必要がある。
そう考えているため、もし求められたら、予算も含めた協力は必要だと思っています。
ただ、どれくらいの負担感になるか。
むつ市が消し飛んでしまうような金額だと考え直さないといけません。
難しいですね。
バスや鉄道が自動運転になれば、問題を解決できるように思います。
ただ、「雪道での走行」がどこまで研究されているかがわかりません。
さいごに
大きいテーマについて、個人的なスタンスを書かせていただきました。
あくまで現時点の。
冒頭にも書きましたが、思想は変わるものだと思います。
権力争いの文脈でスタンスを変えるのは姑息だと思いますが、
勉強した結果、考えを改めるのは当然のことだと思います。
議員だってひとりの人間。
議員になった途端に完璧な人間になるわけではありませんから。
あと、むつ市にはもっと自由な言論が必要だと思います。
議論しないと発展しません。結論ありきではなにも。
それは仕事だけでなく議会も、社会も。
まずは、周りの空気を読んで、誰かに気兼ねして、自分の意見を言わない。
それをやめること。
それから、それぞれ異なる意見をお互いが理解しあう必要があると思います。
敵対じゃなくて。
ひとつのテーマには必ず異なる意見があります。
それぞれの主張にはそれぞれ良いところがあります。
それを理解しあうのが民主主義の原点だと思っています。
右と左の違いも正しく理解していませんが、どっちも「敵」ではないはずです。
そんな違いで決めることではないと思います。
多数決は手段であって、目指すべき正義ではないはずです。