むつ市議会議員の高橋です。
今回のテーマは、自動運転バスです。
正直に言って、すごく悩んでいます。
メリット、デメリットについて、一緒に考えれたらと思ってます。
むつ市の実証実験について
むつ市では、2025年11月に、30日間の実証実験を行いました。
https://www.city.mutsu.lg.jp/kurashi/koutsu/koutsu_sisaku/r7mutsushi-jidounten.html
自分も乗ってみました。
マエダ本店(乗車)→むつ病→下北駅→田名部高→むつ郵便局(下車)の区間。
たしか20分くらいでした。
- ブレーキがきつめ
- 右折の時、手動操作する時がある
- それ以外はスムーズで違和感はない
- バス停で待っている間、バスが今どこにいるかスマホで確認できる
2026年度は、冬道での試験なども含め、約90日間の実証実験を行う予定です。
実証実験の経費
で、気になるのは経費です。
2024年度までは、国の100%補助で行うことができました。
しかし、2025年度からは、補助率が4/5(80%)に変更となっています。
高橋「なっています」って他人事みたいに言うなと思われたかもしれませんが、予算を審査した時点では4/5補助とは聞かされていないんです…
2026年度も4/5補助の想定ですが、場合によっては「補助率が悪くなる=市の負担が増える」恐れはあります。
| 年度 | 予算額 | 国補助(補助率4/5) | 市の負担 |
|---|---|---|---|
| 2025(R7) | 8209万円 | 6567万円 | 1642万円 |
| 2026(R8) | 1億9772万円 | 1億5997万円 | 3775万円 |
メリット
人材不足や高齢化により運転手が不足し、将来、路線バスが維持できない恐れがあります。
その解消につながることが期待されます。
高齢者ドライバーの事故の報道を見て、家族や親戚に免許返納を勧めたことはありませんか?
市内のタクシーが不足して、不便を感じたことはありませんか?
残念ながら、むつ市での生活は車があることが前提です。
車がなければ、日々の買い物や通院すら難しくなってしまうのが現実です。
人口減少が加速的に進むなか、そういう日が突然訪れるかもしれない。
そうなってから、検討に着手しても遅い。
なので今、余力があるうちに検討を始めようということです。
高橋タクシー不足なんて、10年前、想像もできませんでした
デメリット
デメリットは、2つあります。
1つ目はやはりコストです。
「実証実験」という、この後どうなるかわからないものに予算を支出することです。
全額国からの補助で、市の負担がゼロなのであれば悩みはしません。
でも、2026年度の約3700万円は、完全に市の負担です。
3700万円かけて実証実験して、やっぱり導入しないとなったら、そのムダ金はどうするんだ(怒)
その懸念はもっともです。
2つ目は安全性です。
技術が進歩しているといはいえ、自動運転バスの事故のニュースも散見されます。
制御ができなくなった時の怖さはあります。
加えて、完全無人となった時の閉鎖性の怖さを指摘する声もあります。
車内で犯罪に遭った時、助けてくれる人がいないどころか、逃げることもできない。
どちらも、可能性はゼロではありません。
結論(仮)
「結論」と仮見出しをつけましたが、正直悩みは消えません。
実証実験とは言え、それなりの予算がかかっています。
ただ、5年10年という未来を考えた時に、
本当に運転手がいなくなり、公共交通が維持できないという恐れはあります。
車が前提で成り立っているのが、今のむつ市です。
交通手段が確保できず、生活できない未来があるかもしれない。
それを回避するためには、今からいろんな方策を検討しておく必要がある。
そう思って予算案に賛成しました。
むつ市で先行せずとも、他の自治体での試験結果を踏まえてからでも遅くはない、という意見もあろうかと思います。
ただ結局は、道路の状況、交通量、降雪の状況、それらがすべて違うので、
安心して導入するためには、やはり他の事例に頼らず、実際にやってみる必要があると思います。
やってみて、やっぱり無理、危ないと判断されれば、導入は見送る。
予算はもったいない。
でも、それにより、自動運転という選択肢を可能性から排除し、次の検討に進むことができる。
賛否あるテーマかと思いますが、現時点での自分の考えを書きました。
みなさんはどうお考えになりますか?
中東情勢を踏まえた蛇足/2026.5.12
と、ここまでを書いている中でも、中東情勢を巡る石油の状況は日ましに悪化しているように感じています。
昨日今日のリアルタイムの話題はこれです。
https://diamond.jp/articles/-/389582
ここまで影響が出ている。
もう何が起こるかわからない状況です。
包装だけで済むならまだいいと思います。
物の値段が高くなって、買えなくなったら?
そもそも流通が止まって、物がなくなったら?
今までと同じような生活が送れる保証すらありません。
自動運転バスの文脈で何が言いたいかというと、
今年度は市民の生活を守るために、石油対策、物価高騰対策に全振りすることも考えるべきではないかということです。
新年度予算をドラスティックに組みかえて、目の前の危機を乗り切る。
自動運転バスをはじめ、今すぐにやる必要がない事業を、来年度以降に後回しにしてでも。
心配し過ぎと思われるかもしれませんが、先が見通せない以上、最悪の事態を想定しておくことも必要だと思います。
コロナの時や、青森市の除雪の教訓を活かすならなおさら。
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