こんにちは。
かなへび文庫店主で2児の父、しろいくじらです。
ぼくは絵本が好きです。
「子どもを本に触れさせたい」と思って買っていましたが、たぶん今は子どもよりも絵本が好きです。
なかでも、レオ・レオニの絵本は人気ですよね。
もともとは英語の絵本で、日本語版は詩人の谷川俊太郎さんが翻訳しています。
お気に入りは『アレクサンダとぜんまいねずみ』。
ぼくが小学生の頃から国語の教科書に使われていて、
親子2代で好きな作品です。
子どもが小さいうちから英語に触れさせたいと思う方も多いはず。
おうちに一冊あると、自然と英語に興味をもってくれるかもしれません。
そんなレオ・レオニシリーズの英語絵本を、本の種類別に紹介します。
対訳版(英語で読めるシリーズ)
一番オススメのタイプがこれ。
英語の原文の下に、日本語訳が併記されているタイプの本です。
一冊で英語と日本語を見比べて読むことができます。
当然、日本語の本としても楽しむことができますので、子ども1人で読むこともできます。
また、主にハードカバーなので、子どもも扱いやすいです。
地方の書店ではあまり見かけないかもしれません。
小さいうちに読まなかったとしても、いずれ学校で英語に触れますので、その時に学習の一助になると思います。
なので、買っても損はないかなと、個人的には思っています。
ハードカバー
大きさなどの外観は日本語版ほとんど同じ、一般的な絵本の、完全英語版です。
インテリアとしてもカワイイと思います。
日本語と見比べたいときは、日本語版をもう一冊購入する必要があります・・・
あと、CDがついているタイプの本もあります。
英語と日本語の朗読が交互に収録されているようです。
うちにも『フレデリック』がありますが、まだ一度も聞いていません・・・
書いてある文章に音でも触れることで、英語への興味が深まるかもしれません。
英語は発音が難しいので、CDに頼むのもアリですよね。
ペーパーバック
一般的な絵本の「厚い紙」ではなく、「小説のような薄い紙」のタイプの本です。
内容は元の絵本と変わりません。(すべて英語です)
ただ、紙が薄いし、サイズも小さいので、その分安く購入することができます。
レオ・レオニ作品を英語でたくさん読みたい方にオススメです。
海外で使われている、子ども向け学習教材のようです。
ボードブック
表紙だけでなく、すべてのページが「段ボールのような厚紙」になっているタイプの本です。
「あかあかくろくろ」や「しましまぐるぐる」のイメージです。
そう簡単に破けないので、ガシガシ使えます。
さいごに
英語の絵本にもいろいろな種類があります。
お気に入りの一冊が見つかればうれしいです。
ぼくはやっぱり対訳版が好きです。
さいごに、翻訳について。
英語の原文と谷川俊太郎さんの翻訳を見比べてみると、いろんなことに気が付くと思います。
翻訳というのは、学校のテストのような日本語訳ではなく、文脈を通して、意味や解釈を加えて訳さなければいけません。
時には、その本一冊だけではなく、作家のパーソナリティや、時代背景なども考慮して、言葉を選んでいくことになります。
簡単な例で言うと、”you”という単語にはいろんな日本語をあてることができます。
「あなた」「あんた」「君」「お前」「貴様」など。
もっと言うと、2人での会話の場面では、そもそも二人称である”you”を省略して訳すこともあるかもしれません。
そのうえで、もともとのストーリーの雰囲気を壊さないようにしないといけない。
さらに、谷川俊太郎さんは、英語で話す時の言葉のリズムなども考えて日本語を当てていると思います。
とっても難しい作業です。
それを踏まえて、『フレデリック』の一節を比べてみます。
仲間のねずみに「きみって、詩人じゃないか」と言われたフレデリックの最後のセリフです。
“I know it.”
「そう いう わけさ。」
簡単な英単語ほど日本語を当てるのが難しいので、本当にスゴい翻訳だなぁと思います。
初めて見た時は、鳥肌が立ちました。
英語と対比することで、日本語の奥深さもより一層楽しめると思います。
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